イーロン・マスクが、来年アメリカのすべての子どもにSpaceX株を1株ずつ贈ると表明した。
最初に見たときは、単純に「ものすごい金額だな」と思った。
アメリカには18歳未満の子どもが約7,200万〜7,300万人いる。
SpaceX株は直近の報道で1株およそ150ドル前後。
現在の為替で日本円にすると、1人あたり約2万4,000円だ。
つまり、
子ども1人なら約2万4,000円
2人なら約4万8,000円
3人なら約7万2,000円
くらいのSpaceX株を持つことになる。
全体では100億ドルを超える規模になる計算だ。
ただ、僕が面白いと思ったのは金額そのものではない。
「全米の子どもが、SpaceXの株主になる」
ということだ。
■ 現金2万円と、株2万円は少し意味が違う
仮に現金で2万4,000円をもらえば、当然そのまま使える。
ゲームを買ってもいいし、服を買ってもいい。
でも株の場合は少し違う。
SpaceXという会社の価値が上がれば、その1株の価値も上がる可能性がある。
仮に現在約2万4,000円の株が、
2倍なら約4万8,000円
5倍なら約12万円
10倍なら約24万円
になる。
もちろん逆もある。
会社の価値が下がれば、受け取った株の価値も下がる。
つまりこれは、
「2万4,000円をもらう」
というより、
「企業の成長に自分の資産を乗せる経験をもらう」
という方が近い。
ここが結構大きいと思う。
■ 子どもの頃から「株主」という経験をする
もし本当にこの構想が実現したら、多くの子どもが初めて株を持つことになる。
そうすると、
SpaceXって何をしている会社なんだろう。
会社が儲かると株価はどうなるんだろう。
なぜ株価は上がったり下がったりするんだろう。
そんなことを自然に考えるきっかけになる。
日本で考えるなら、
「小学生の頃から日本企業の株を2万円分持っている」
ような感覚に近い。
これって、金額以上に大きい気がする。
自分が株を一度持つと、ニュースの見え方が変わるからだ。
それまで何となく見ていた企業ニュースでも、
「売上はどうなっているのか」
「利益は増えているのか」
「この会社はこれから伸びるのか」
と見るようになる。
株を持つというのは、ただお金を増やすだけではない。
経済そのものを、自分事として見るきっかけにもなる。
■ 政府ではなく、企業家が株を配る時代
もう一つ気になったことがある。
昔、広く国民へお金を配るのは基本的に政府の仕事だった。
給付金。
児童手当。
減税。
社会保障。
でも今回は、巨大企業の創業者が自分の会社の株を国民規模で配ると言っている。
しかも配るのは現金ではなく、資本そのものだ。
これはかなり象徴的だと思う。
今の世界では、一部の企業や創業者が国家並みの資産を持つようになっている。
そしてSNSを使えば、政治家を通さず直接何千万人もの人へメッセージを届けられる。
そう考えると、
「誰が富を作るのか」
だけではなく、
「誰が富を配るのか」
まで変わり始めているのかもしれない。
もちろん、現時点では対象年齢や配布方法など詳細は明らかになっていない。
だから実際にどうなるかは、まだ分からない。
それでも、この発想自体はかなり面白い。
■ 日本でも「まず株を持ってみる」はできる
今回のニュースを見て、
「株を持つって少し面白いかもしれない」
と思った人もいると思う。
日本でも、昔より株式投資を始めるハードルはかなり下がった。
NISAもあるし、投資信託で少額から積み立てることもできる。
最初から大きな金額を入れる必要はない。
むしろ最初は、
「市場に参加してみる」
くらいでいいと思う。
自分のお金が少しでも動いていると、
企業の決算を見る。
金利を見る。
為替を見る。
ニュースを見る。
それまで何となく流していた情報が、急に自分と関係のあるものになる。
僕は、投資の一番面白いところはそこだと思っている。
■ 投資を始めるなら、まず証券口座から
実際に株や投資信託を買うには、証券口座が必要になる。
僕がこのサイトで紹介しているのは松井証券。
松井証券では、NISA口座で日本株・投資信託・米国株のインターネット取引手数料が無料になっている。Axios
口座開設自体は無料。
「いきなり何十万円も投資する」という話ではなく、
まず口座を作って、
市場を見て、
自分が気になる企業や投資信託を調べてみる。
それくらいからでも十分だと思う。
今回のSpaceXの話も、
1人あたり約2万4,000円という金額以上に、
「子どもの頃から株主になる」
という経験の方が大きいのかもしれない。
もしこの記事を読んで、
「自分も少し投資を始めてみようかな」
と思った人は、まず証券口座を一つ持っておくと選択肢が広がる。
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投資は、最初から大きく始めなくてもいい。
一度自分のお金で市場に参加してみるだけでも、経済ニュースの見え方はかなり変わる。
イーロン・マスクが本当に全米の子どもへSpaceX株を配るのか。
その結果、子どもたちがどんなふうに株や企業を見るようになるのか。
もし実現したら、金額以上に面白い実験になる気がしている。
※SpaceX株の配布については、現時点ではイーロン・マスクがX上で表明した段階で、具体的な対象範囲や配布方法などの詳細は明らかになっていません。投資には価格変動リスクがあります。各商品の内容や最新情報を確認したうえで判断してください。