【銘柄分析】カプコン(9697)は最強の「円安輸出株」だ。サウジも惚れ込む「利益率50%超え」の錬金術と、モンハンの次に来る隠し玉。

1. はじめに:ただの「ゲーム屋」だと思っていないか?

「ゲーム株なんて水物(みずもの)でしょ?」 もしあなたがそう思っているなら、今のカプコン(9697)の株価上昇の波には乗れません。

2025年2月、世界中を熱狂させた『モンスターハンターワイルズ』。 しかし、私がカプコンをポートフォリオの「コア銘柄」に据えている理由は、新作ゲームの面白さではありません。

製造業としては異常な「利益率50%超えのビジネスモデル」と、鉄壁の守りを見せる「オイルマネーの存在」、そして来年に控える「隠し玉」があるからです。

今回は、メタトレンド投資家の視点で、カプコンがなぜ「最強のクオリティ・グロース株」なのかを徹底解説します。


2. カプコンを買うべき「3つのメタトレンド」

① 驚異の「デジタル錬金術」

かつてのゲーム会社は、プラスチックのディスクを工場で作って運ぶ「製造業」でした。在庫リスクもあり、利益率はそこそこでした。

しかし今のカプコンは違います。 主戦場はデジタルダウンロード販売。一度ゲームを作ってしまえば、コピーするコストは「0円」。在庫も物流費もかかりません。

  • デジタルコンテンツ事業の営業利益率:50%超

これはもはや、SaaSや超高収益IT企業の数字です。 過去の名作(旧作)がセールで売れるたびに、ほぼ利益だけが積み上がっていく。この「デジタル資産の積み上げ」こそがカプコンの本質です。

② 鉄壁の守り神「サウジ」の存在

カプコンの株価が下がりにくい(底堅い)最大の理由。 それは、大株主リストに名を連ねるサウジアラビアの政府系ファンド(PIF)の存在です。

彼らは短期の利幅取りではなく、国家戦略としてエンタメ株を保有しています。 つまり、「ちょっとやそっとの下げでは売らない超強力なホルダー」がバックについているということ。 暴落相場における、この安心感は絶大です。

③ 完璧な「リレー戦略」:モンハンの次は…?

ここが今回一番伝えたいポイントです。

2025年2月28日に発売された『モンハンワイルズ』。 あえて「2月の最終日」に発売したことで、2025年3月期の決算は見栄えの良いものになり、かつ今期(2026年3月期)のスタートダッシュも切れました。

では、モンハン需要が落ち着いたら終わりでしょうか? いいえ、市場はすでに「次の矢」を見ています。

  • 本命:『バイオハザード』完全新作 モンハンの次はバイオ。この「2大巨頭」を交互に出すことで、カプコンは業績の谷間を消しています。2026年はバイオイヤーになると予想されています。
  • スマホ:『モンスターハンター アウトランダーズ』 Tencentと組んで開発中のスマホ版モンハン。これが当たれば、課金収入という新たな柱が立ちます。

3. テクニカル分析とターゲット株価

『モンハンワイルズ』発売後の「材料出尽くし」で株価が一服している現在は、長期目線で見れば絶好の「押し目(エントリーチャンス)」です。

  • 短期目標: 直近高値の奪還
  • 長期目標: バイオ新作発表をカタリストとした上場来高値更新

円安が続く限り、ドルなどの外貨を稼いでくるカプコンは、日本人の資産を守る「円安ヘッジ株」としても機能します。


4. まとめ:ポートフォリオの「彩り」として

私のポートフォリオは「三菱UFJ」のような重厚長大株や、「QPS研究所」のような宇宙株が中心ですが、カプコンのような「世界ブランドを持つ高収益株」を持つことで、資産全体のバランスが整います。

「モンハン祭りの後」の静かな時期こそ、次の祭りに備えて仕込む時です。 私は、バイオハザードの足音が聞こえるまで、じっくりホールドを続けます。


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