【銘柄分析】Gemini3.0とするDeNA(2432)の株分析📈

横浜DeNAベイスターズの日本一や、新作ゲーム『ポケポケ(Pokémon Trading Card Game Pocket)』のヒットで注目を集めるDeNA。

現在の株価は2,400円前後で推移していますが、投資家として注目すべきは短期的なニュースではなく、**その裏にある「歪んだ評価」**だと思っています。

結論から言うと、DeNAは**「実質PBR 0.8倍水準の割安株」でありながら、「将来の国策(医療DX)銘柄」**へと変貌する過渡期にあります。

本記事では、プラットフォーム事業を運営する筆者の視点から、DeNAの財務分析と、市場がまだ織り込んでいないヘルスケア事業の潜在価値について解説します。

1. 財務分析:DeNAは実は「超キャッシュリッチ」な割安株

まず、DeNAを「ゲーム会社」として見るとPER(株価収益率)の変動が激しく評価が難しいですが、「資産株」として見ると驚くべき安定感があります。

豊富な手元資金による下値硬直性

現在の時価総額と保有資産の関係を見てみましょう。

• 時価総額: 約2,700億円

• 手元流動性(現金など): 約960億円

• PBR(株価純資産倍率): 1.0倍割れ(実質0.8倍水準)

時価総額の約35%が現金で構成されています。さらに、ここには「横浜DeNAベイスターズ」の球団価値や、任天堂IPへのアクセス権といった「帳簿に載らない無形資産」が含まれていません。

これらを考慮すると、現在の株価水準は「解散価値」を大きく下回っており、ダウンサイド(下落余地)は極めて限定的と言えます。

2. 事業構造の変化:ゲーム一本足打法からの脱却

かつてのDeNAは「ゲームが当たれば天国、外れれば地獄」という不安定な企業でした。しかし、直近の構造改革によりポートフォリオは劇的に改善しています。

① スポーツ事業の黒字定着

ベイスターズの優勝に象徴されるように、スポーツ事業は年間を通じて安定したキャッシュフローを生む「太い柱」に成長しています。

単なる興行だけでなく、横浜スタジアム周辺の街づくりと一体化しており、極めて利益率の高いビジネスモデルを確立しいると思います。

② ゲーム事業の筋肉質化

中国事業の撤退や海外拠点の整理により、損益分岐点を大幅に下げました。

そこに『ポケポケ』のような世界的ヒット作が乗ることで、利益が跳ね上がる体質になっています。たとえブームが去っても、以前のような大赤字にはなりにくい構造です。

3. ヘルスケア事業:赤字の裏にある「名簿ビジネス」の強み

多くの投資家がDeNAを敬遠する理由の一つに「ヘルスケア事業の赤字」があります。

しかし、**同業のプラットフォーム事業者の視点で見ると、これは「悪い赤字」ではなく「正しい投資」**なのです。

狙いは「Sickケア」から「Healthケア」へのデータ独占

DeNAが展開する『Kencom(ケンコム)』や、子会社化した『データホライゾン』は、以下のサイクルを構築しています。

1. データの収集: 健保組合を通じて数百万人規模の健康データを囲い込む。

2. 継続率の向上: 得意のゲーミフィケーションで、ユーザーを離脱させない。

3. データの販売: 蓄積された医療ビッグデータを、製薬・保険業界へソリューションとして提供。

なぜこれが「勝ち筋」なのか?

医療データは、単なる顧客リストではありません。国策である「医療費削減」に直結する超高単価なデータです。

現在はシェア獲得のために先行投資(赤字)を行っていますが、一度インフラとして定着すれば、**「景気に左右されないサブスクリプション(ストック)収入」**を生み出します。

この事業が黒字化した瞬間、DeNAは「ゲーム会社」から「医療インフラ企業」へと再評価(リレーティング)され、株価のステージが変わる瞬間でしょう。

4. 投資戦略:ターゲットは2,000円付近

以上の分析から、DeNAは中長期的に非常に魅力的な銘柄です。しかし、ゲーム事業のボラティリティ(変動)リスクも無視できません。

したがって、推奨される投資スタンスは以下の通りです。

エントリーポイント

• 推奨ライン: 2,000円付近

• 理由: この水準まで下がれば、保有現金の価値が際立ち、リスク・リワード(勝率)が圧倒的に有利になるため。

まとめ

今の市場は、DeNAを「『ポケポケ』が当たったゲーム株」としてしか見ていません。

しかし本質は、**「豊富な現金を防壁に持ちつつ、裏で医療データプラットフォームを独占しつつあるインフラ企業」**です。

市場の誤解によって株価が調整する局面があれば、そこは絶好の仕込み場となりそうです。

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